大切なご利用者さんとのお別れがありました。
今、老人は施設入所させられる事が日常的になっているこの時期、在宅で過ごす事を望んで
良いのか・・・と思案されながら、ご家族のご希望もあり在宅で最期まで過ごすことが出来まし
た。
痛みをはじめ他の苦痛も緩和され、家の中ではご家族が交代に傍に寄り添う中、眠るよう
に、そっとろうそくの灯が消えたように、旅立ちました。
何をすることでもなく、安楽に身体をきれいに保つ為のケア、「快」のケアを毎日させて頂きま
した。足浴をすると「箱根の温泉みたいだね」、清拭の後片付けをしていると「身のこなしが
裏千家以上だね」など、沢山ほめ言葉を頂き、私の方が気持ち良くして頂きました。
そしてケアに対して感動して頂けたようです。
ご自分の身体の具合にも関わらずに周りの人に心配りをされていらっしゃいました。
最後まで他者を思いやる心、基本的ケア・清潔ケアの心地よさ、大切さを再認識させて
頂きました。
こころからご冥福をお祈り致します。そしてご家族の皆様お疲れさまでした。