昨日、大変お世話になったAさん宅に行ってきました。

Aさんが亡くなられてから、はじめての御自宅訪問でした。

いつも玄関のチャイムを鳴らすと、「いらっしゃ~い」と笑顔で出迎えて下さいました。

その「いらっしゃ~い」が聞かれないのがとってもさみしく、本当に亡くなったんだな~と改めて思いました。

Aさんとの思い出話をしたり、葬儀のことなどいっぱい話しました。

告別式は、「香典は故人の思いで一切頂きません」と言われ、受付ではだれからも香典を受け取っておりませんでした。

そのことについて触れたとき、Aさんが「エンディングノート」を書かれていた事を知りました。

延命治療についてや葬儀に流す音楽や遺骨について、いろいろ書かれていたそうです。

延命治療を受けないこと、ご家族になんら責任が及ばないようにとも遺言書としても書かれていました。

ご家族は、エンディングノートがあって助かった!良かった!と言われてました。

何も迷わず、本人の意思通りに最後を見送ることができたことは、家族としてホットした気持ちと

何よりもAさんの思いを通すことができたことで、Aさんがいなくなった寂しさはありますが、

一生一大の協働事業を行い、いつまでもご夫婦、御家族でいられるのではないかと思いました。

救急車の要請が多いと新聞に載っています。

特別養護老人ホームなど、心肺停止状態での要請もあるそうです。

延命治療を受けるのか否か考えておく必要性を、日々の業務でひしひしと感じています。

意思決定は、何時・誰が・どのようにしていくのか・・・

Aさんはあっぱれでした。

改めてA さんの御家族に対する愛情を感じました。

 

「エンディングノート」とは、

自分にもしものことがあった時のために、伝えておきたいことをまとめておくノート。 残された家族が困らないように、「終活」の第一歩として伝えたいことをまとめたもの。

内容は、

1.私自身の事:名前・生年月日・血液型・住所・現在、かかっている病気・病院名など

2.自分史:親や兄弟との思い出・学歴・職歴・幼少期~60代の思い出・配偶者との思い出・子供との思い出など

3.これまで住んだ親戚・友人・知人リスト:親類関係・友人関係

4.ペットについて:基本情報・かかりつけの獣医・ペット保険・飼育上の注意・私に何かあったときとき・ペットが寿命を迎えたときは

5.私の財産:預貯金・株式・不動産・有価証券や金融資産・借入金・ローン

6.保険・私的年金(個人年金、企業年金):生命保険、損害・傷害保険など加入保険・個人年金、企業年金、管理をお願いしたい人

8.葬儀の事:葬儀の実施について・葬儀業者や会場について・葬儀の費用・宗教・宗派について・戒名・法名について・葬儀の規模

9.お墓の事:希望する埋葬方法・お墓の場所がわかっている場合(購入済みまたは希望する埋葬の場所など)・お墓の費用について・その他、お墓について伝えておきたいこと

10.携帯電話、会員サービスなど※解約をお願いしたいものなど:携帯電話・パソコン・プロバイダ・その他会員サービス/WEBサービスについて

11 形見分け遺品の整理(処分品リスト:形見分け・遺品の整理・遺品の個別対応リスト

12.遺言書や依頼相談先リスト:遺言書の有無・遺産分割について・依頼・相談先リスト

13.大切な人へのメッセージ

などで、気軽に書けるところから書きだすと良いそうです。時間がある時試みてみましょう。