連休のはざまで訪問看護をしています。
ご利用者・介護されている方々は、連休とは関係なく日々同じ流れで過ごしていらっしゃいます。
医療機関やサービス事業所はお休みのところが多く、どうか無事に過ごされますようにと、
先手の看護を提供しながら安全を願っています。
前回のブログを更新後いろいろな事がありました。
磯子区訪問看護連絡会、所内カンファレンス、横浜市訪問看護連絡協議会コンサルタント
委員会、有料老人ホームへの「施設での看取りについて」の講義、横浜市訪問看護連絡協
議会役員会、磯子区内居宅介護支援専門員とサービス事業者との交流会、横浜市訪問看
護連絡協議会臨時の勉強会などなど・・・
所内カンファレンス、横浜市訪問看護連絡協議会臨時の勉強会のテーマは、災害について
でした。
横浜市訪問看護連絡協議会臨時の勉強会では、実際、日本看護協会災害支援ナースとして
福島の被災地に派遣された、市訪問看護連絡協議会副会長の滝口美重さんの報告、医療・
介護機器のメーカーさん、訪問看護ステーションからの報告や課題を伺いました。
滝口さんからは、今回の被災地では訪問看護に出来ることが沢山あり、日常の業務が
おおいに役立つことが話されました。
エアーマットに関しては、モルテンのアドバン、グランデ、ステージア、プライムはそのままでも
3時間ぐらいならほとんどエアは抜けない事、エアマットの送気用のホースを折りたたんんで、
マスキングテープなどでしっかり固定し停電終了後にテープを取れば自動的に設定してあ
るモードに自然に戻ること等再確認できました。
吸引器の選定には、吸引圧力より排気流量をもとに検討することも。
しかし、一番印象的だったのは、

「エアーマットは、電気が来ないことは想定して作っていなかった」

これは、おそらく業界で今回の災害を振り返った実直な発言だったのではないでしょうか。
そして、ご利用者一人一人の安否確認は、どこのだれがする・・・と役割を決めると良いので
はないか、とも発言がありました。
いかに連携・協働できるのかと考えている事が共有できました。
東日本大震災は、今、あらゆるところで、あらゆる人々と互いに向き合い、寄り添い、力を
結集することを示唆しています。
東北新幹線が全線再開し、明日から仲間が一人福島に帰省できます。
どんなにか帰りたかったことでしょう。心配だったことでしょう。
無事に穏やかな心で、故郷での数日を過ごせるように願っています。
訪問看護ステーションでもボランティアナースに応募したかった人も多くいる事と思いますが
看護協会の災害支援ナースは、「災害研修」を受講することが要件になっています。
今回の災害には、私達が切磋琢磨して身につけている訪問看護が役立つようですが、
小規模事業所が一人派遣に出す事は、事業所の存続にも及ぶ経済的波及が大きいのが
現実です。
実際は、何もできないかもしれない。だとすると  「備え」  しかないように思います。
災害研修に参加しておくこと、派遣できるよう経済的基盤の強化もしくは、行政からの助成?
等環境を整えておくこと・・・備えておきましょう。
これから連休が開けると、横浜市訪問看護連絡協議会総会の準備の最終段階です。
忙しくて大変なようですが、こうして当たり前のことを当たり前のように行われる事は幸せな
ことと、またまた震災が思い浮かびます。

初心に戻りましょ!